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寝床

アニメや漫画

あんハピ♪雑談

ユウ「なんとなく作業BGMとして流してたあんハピ♪。めっちゃ面白かった」

エミリ「あれ。確かユウは、リアルタイムで観てた時、1話でなんだこれってなって、一応原作も買ったけど2巻までで読むのやめちゃったんじゃなかったっけ」
ユウ「うん。だって、不幸少女ってなんなの!? そんな極端な話なくない? それで皆さんには幸福になってもらいますよっーって、なんじゃそりゃって。そんなに幸福不幸ってわけられんの?って」
エミリ「現実的……」
ユウ「でも、全体を通してみてわかった。これ、多分ヒバリの悲恋とか牡丹の不健康とか、不幸少女(少年)のキャラクターの属性としてカテゴリーづけされてるだけで、幸福クラスに入るまでは、ごくありふれた普通で、だけど陰湿な日々を送ってたんじゃないかなと。花子は……例外だけど。蓮も原作のほうで休日出かけずに昼寝ばっかりしてるのは女難ぼ体質のせいって言ってるし。描き方を誇張したのかなと。現実的に描いてたらあんな笑えるコメディに出来ないだろうし。きっとぼくが無意識にこれは現実的にありえないって思っちゃってたから最初は拒否反応を起こしてたのかもしれない」
エミリ「牡丹の不健康なんか、手を握った拍子でしょっちゅう骨が折れてたりっていうのは、あんハピのコメディのノリじゃないと絶対に出来ないわよね。牡丹を現実的に描こうとするなら、学校に行けない不健康児として卑屈さがめちゃくちゃが増すんでしょうね」
ユウ「もしあんハピ現実的版があったとして、どうなるのかな」
エミリ「いや、たぶんね、あんハピ現実的版でも変わらないと思うわ。幸福クラスってところに入っちゃった時から。仮に現実的になったところで、おそらくアニメ1話での『友達の好きな人を誰かに言ったりしないよ?』っていう台詞やそれに頷く牡丹は変わらないと思う。幸福クラスに入った途端、あそこにいるみんな不幸少女(少年もいたか)はみんな何かしかにカテゴリーづけされて、天之御船学園っていう『船』に乗った瞬間から、閉じた関係、先生と生徒という学校のシステム、不幸という似た境遇、幸福になるという目標に沿って進んでくの。でね、肝心なのは、ヒバリを目の敵にしてるヒビキでさえも、ヒバリの好きな人のことを言いふらすことをしないこと。からかったりしないこと。ヒバリって、中学から好きな人のことでからかわれてたわけだけど、それがない場所に今はいる。そういう関係に今はある。あの中で、確かにヒバリは幸せを噛み締めてるはずなのよね。まあ将来ここを出たらどういう関係を結ぶかわからないし、進路はどうするか、という課題もしっかり原作でやってて、先生もしっかり面倒見てくれてて、天之御船学園幸福クラス出身の花子のお母さんが出てきたことも考えると、なんか泣けてくるわ」
ユウ「ん? そういえば不幸のカテゴライズってどうしてるんだ?」
エミリ「俗にいう変とか浮いてるとかじゃないのかなと考えてるけど」
ユウ「だったら、幸福クラスの意味は、変とか浮いてるとかを失くすってことじゃないの? 」
エミリ「ああ、そうか(そういう意味での船とかだったら怖いな、まあ学校って場所自体があれだけど)……ヒバリや牡丹、椿が目立つけど、悲観的である、みたいな?」
ユウ「でもそれじゃ、花子はなんで幸福クラスにいるの?って話になるよね。……謎だ」
エミリ「まだまだ続きそうよね、物語」


ユウ「ヒバリとヒビキの百合を推したい」
エミリ「王道でレンとヒビキでしょ」
ユウ「いやいや。勿論、ヒビレンもいいよ。でもね、この作品の魅力はなんといっても人物同士の距離感だ。ワンクッションあるのがいい。一見物理的とか率直な言葉とかでドストレートにみえるけど、ヒバリの好きな人に対する反応とか、あとヒビレンでも少し間があるのが絶妙なんだ。距離感があるのは作品の特徴の不幸体質のせいでヒビキがレンと近づけないのはレンが女難があってヒバリは自分の好きな人がばれたら……って悩んだりするけど、幸福クラスに集められて、関係性を結んで笑顔を浮かべて……と考えると、どう考えてもヒバリとヒビキの出会いは運命なんだよ」
エミリ「だったら、王道であるヒビレンが活かされない手がないわ。べったりじゃない二人のやりとりがここまで自然と描かれるなんてそうそうないわよ」
ユウ「平行線だ。……ところで、どっちもヒビキが含まれてるね」
エミリ「思うんだけどヒビキって百合の才能めちゃめちゃあるんじゃない?劇中で花子と一緒に探索することが多く、何かとレンと絡む牡丹に嫉妬し、ヒバリとはユウのいうような関係、レンとは言わずもがな、あと先生とも物まねでフラグがたった、椿も先生絡みでいけるはず。あんハピの関係性はけっこう固定されない流動的なものだから、なんでもいけるわね」


ユウ「あと、あんハピアニメで一番好きなのは7話。物語の軸(桜のことや響の工作セット)、会話の繊細さ(お見舞いに行く瑠璃と牡丹や花子不在の時チモシーが零す一言)、あとチモシーと蓮とか詰め込みすぎってくらいに詰め込まれてて、で終盤夜に朝を待つそれぞれと日差しを見届けるチモシーがいて、ED。あんハピはOPからEDの繋がりがよくて、ギリギリまで頑張ってハピネス掴み取ろう!→でも疲れたら休もう、明日にしようっていう。それが7話の花子が朝教室に来るシーンと重なって、とっても美しい回だったと思う」
エミリ「あと、願いごとが、花子が治りますようにじゃなく、せめて雨が止んでくれたらいいのに、なのもよかった。祈りと願いの違いは行動するかしないかっていうのはEDで書かれてるけど、花子が治りますようにって願ったって、どうしようもないのが、もうはっきりわかっている。『せめて』とちょっと諦め気味に呟くところで、だったらてるてる坊主でも作るかというどこか軽そうなノリで作りはじめる。勿論それは本当の気持ちでそれぞれは窓越しに雨空を不安げに見上げるけれど、きちんと明日を迎える。明日でいいからちゃんと花子を迎えよう、綺麗だったわ」

あんハピ♪ 第1巻 [Blu-ray]

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