寝床

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百合的に好きな2016年秋OPED(ユーフォ2ED、フリフラOP)


歌:北宇治カルテット/作詞・作曲:ZAQ/編曲:高田暁
絵コンテ・演出:藤田春香/作画監督:西屋大志/楽器作監:高橋博行


最初、大きな着ぐるみの楽器くんはてっきりユーフォくんだと思ってたのですが、よくみたらチューバくんでした。
なんでチューバくんなんだろう、ユーフォくんじゃないのかな、と思ってたのですが。
AメロBメロで、この4人はお菓子がたくさんあるにもかかわらず、お菓子に対してさほど興味を示さないというか、微妙な顔ばかりしているのが印象的です。服装や仕草、立ち位置からみるとこれはチューバくんが主催したパーティのようなものなのでしょうか。たとえば久美子はシャボン玉飛ばして遊んでるし(膝立ててるし行儀悪い)、f:id:train49:20161017024845p:plain
サファイアちゃんはマカロンでドミノ倒しを始める。

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葉月でさえ花を弄るし、

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麗奈はお茶を飲んでなんか怪訝そうな顔をチューバくんに向けてドキッとさせる。困惑気味なチューバくん。

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どうやらオーダーとは違うらしい。久美子はお菓子を否定する。私たちが求めてるのはこれじゃないんだけど。

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チューバくんの魔法によってマウスピース(サファイアちゃんの場合は弓)に変わるとみんなこれだよこれ!!私たちが欲しかったのこれなの!!!と歓喜し一斉に外へ飛び出します。

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たぶん楽器との運命の出会いを示唆するためにチューバくんだったのかな、と。1期の頃、あすか先輩にどやされて久美子がチューバくんになって葉月をチューバに引き入れようとしたことがあった。で、チューバとマウスピースがはまることで葉月はチューバを選ぶわけだけど。あれこそ(仕組まれてますが葉月からしてみれば)運命の出会いって呼ぶにふさわしいものはないですよね。麗奈にとってのトランペットもサファイアちゃんにとってのコントラバスにも運命がある。

で、問題の久美子。草原を必死に必死に走って行って、ふとした拍子に転ぶ。顔を上げてみると、そこには光り輝くユーフォニアムがあり、

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大切にほんとうに嬉しそうにぎゅっと抱きしめる久美子。

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このカット。
このあとすぐ麗奈が久美子に手を差し伸べるので一瞬なのですが、完全に久美子とユーフォニアムの百合。
ユーフォニアム繋がりで考えると、そもそも久美子にユーフォニアムの存在を伝えたのは姉の麻美子なんですよね。ユーフォニアムを吹くことにあたって、麻美子の存在っていうのは久美子にとって非常に大きい。だからなのか、たびたび久美子はあんなに嫌そうな顔したりドライなのにときどき麻美子のことを思い出したり、麻美子も麻美子でおめでとうを伝えたり、ユーフォニアムと久美子と麻美子の三角関係ですよ。間に挟まれたユーフォニアムはたまったもんじゃないですね。久美子はユーフォニアムのことが大好きですけどユーフォニアムを教えてもらった麻美子のことが忘れられないし、麻美子はユーフォニアムと別れたはずなのに未練たらしく久美子をみてはユーフォニアムを思い出しちゃうし。
そこに引力関係の麗奈とか秀一とか同じユーフォニアム共同体のあすか先輩とか、もういろんなひとと痴情の縺れが発生する。それもこれも楽器との運命の出会いのせいで、ユーフォニアムを吹いてるから吹奏楽部ってところに入部したからこそ出来てしまった関係で、人間関係だけじゃなく上手くなりたかったり色々な葛藤があったりして。おそらく楽器はファムファタルで、だからこのカットは非常に良いわけです。久美子はユーフォニアムに惚れてるんです。これがなくちゃ始まらない。そのあとの麗奈の関係も始まらない。

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チューバくんが指揮をしてるのもとてもいいです。楽器は自分で声を出せないし声を出してもらう側だけど、限りなく導いてくれて、ちょっとオーダーミスっちゃったりしちゃうドジな面もあるけど(人間がそれをミスらないよう技術で補わなければいけない、つまり上達する向上心とか、楽しむ気持ちとか)、愛おしい存在。かわいい。




2.フリップフラッパーズ OP「Serendipity
歌:ZAQ/作詞・作曲:ZAQ/編曲:R・O・N
絵コンテ・演出:押山清高/作画監督:小島崇史


何と言ってもパピカとココナ。
Aメロで、どちらもどこか憂鬱そうな雰囲気から始まり(曇り)、

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Bメロに入り雨降る夜、ココナが(おそらく)窓の外を見つめ、

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パピカは土管のなかで一人うずくまり、

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ココナは二人分の傘(黒と白)を持って駆ける。

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もうここでも圧倒的な百合を見せられてるのに、そのあと、サビで雨が上がり日差しが差し込む中、パピカが顔を上げるんですね。で、一人きりで寂しかったとか憂の感情が一切なく、ココナきた、ココナが来るって信じてた、 と言わんばかりの嬉しそうな口角の上げ具合。ココナも、心配かけさせないでとか切羽詰まった表情じゃなくて、ああやっぱりここにいたのね、と息を切らしながら確信めいた笑顔。

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ここの歌詞は聞き間違いがなければ「遠くでもずっとそばにいる、繋ぐ心ずっと離さない」とあります。素晴らしい。
(OP中の天気を抽出するとAメロ曇り→Bメロ雨→サビ晴れ)
で、極め付けは、最後に、2本分の傘をココナが持っていったにもかかわらず、違う色付き傘で、晴れた日に相合傘をしているんです。

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と言っても、OP中でこの色付き傘は出てきてて、Bメロの雨のなか土管の中央部分で差してあって(誰がさしてるんだろう、うずくまって待ってるし位置的にもパピカじゃないとは思うんですが)、

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サビ前で雨空に舞い上がったり、

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最後にパピカとココナが草原を駆けていったあとにふたたび晴れた空に舞い上がったり。

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ココナが持ってる2人分の傘は黒白だし、じゃあこれはもう相合傘用の傘ってことかな。話数が進んだら何かまた新しく真相がわかるかもしれませんが。
パピカがココナに身体を預けながら、ココナも目を閉じてパピカに寄り添う。

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天気と感情を連結させて雨を負の感情に見立てる、ようなことはよく演出でもみかけますが。傘はその面積から距離感やパーソナルスペースが物理的に生まれるもので、しかも晴れの日に、ココナが持ってきた傘じゃないまた別の傘でさしてて。晴れだからといって天気の全てを肯定せず、雨傘をさしてることにより日光すら2人の関係を邪魔できない。傘でできた影のなかで2人は幸せそうに微笑みながら肩を寄せる。こんな信頼と思いやりと優しさで溢れた関係性をたった1分30秒でみせられて泣かないわけがない。私の中のベスト百合シチュエーションに「晴れの日に雨傘で相合傘をする」が追加されました。



どちらもZAQさん作詞作曲のものですが、ほんとうに偶然です。
2016年秋全体をみると、他には灼熱の卓球娘OPのBメロの"卓球感"や、魔法少女なんてもういいですから。2期OPの江畑諒真さんなど、気に入っているものは色々あるのですが、個人的百合な視点からみて熱かったものを。今期は心なしかいつもよりたくさん百合があるように感じられて嬉しいです。