寝床

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ノラと皇女と野良猫ハート覚書3

ヒロインルート以外でヒロイン以外の他のヒロインが結ばれなくて、それは本当にハッピーエンドと言えるのか、主人公の選択の幸福(=任意のヒロインルートのハッピーエンド)は他のヒロインの不幸を生み出すのではないかということは散々他で考えられてきたことだろうけど、未知ルートの明日原の不幸さが特に際立つのは、未知の気持ちの後押しを本人曰く「当たっちゃった」と後悔しながらしたこと、(明日原はあくまでお金をとって、ということだが、明日原ルートをみればわかるようにそれは口実であろうということが十分に推測できるであろう)「キスする相手をいっせーのでいう」という描写からも読み取れると思う。

ところで、明日原ルートでは、明日原は自分から告白をせず、むしろノラが積極的に「護ろう」という気持ちから交際を持ちかける展開になる。これは、共通ルートで告白の練習をしていた未知やそれに乗っかるパトリシアとは正反対で、捨て猫の経緯を経て、付き合うまでに至るに、明日原からのアプローチはない。「Like a cat」という称号がばっちり当てはまるように、彼女は一番拾われ護られる存在だったのかもしれない。シャチも明日原同様、ノラから告白された経緯を持つが、決定的なのは、シャチはそもそも最初からノラを家族と認識している。他ヒロインルートでも、それを祝福していて、見守ることができる立場をとる。彼女はノラの隣にいることができるのだ。

明日原は、明日原ルートで「護ってやらなきゃ」と猫の経験から思ったノラの気付きがないままに生きていかなければならない。ここで明日原の名前が「ユウキ」ということを思い出すと、彼女が他ヒロインルートで、誰も自分の気持ちに気づいてくれない、でもノラへの気持ちは抑えられない、お金がない、寂しい、でも風俗に流れる根気もない、となれば、彼女が感じられる一瞬の幸福の春の風は、「告白」と「ユウキ」がキーになってくるのではないかと思う。


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